J.F.ケネディ ~全面核戦争の瀬戸際~(再) |
オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 第6回 J.F.ケネディ ~全面核戦争の瀬戸際~(再) 2013年6月4日 火曜深夜「水曜午前 0時00分~0時50分」 1961年1月に大統領に就任した若きケネディは、冷戦と反共主義で弱体化した民主党にあっては希望の星だった。前年の大統領選でニクソンとの一騎打ちを僅差で勝利したケネディは、しかし、アイゼンハワー共和党政権時代の問題対処に迫られる。その一つが、CIAが立案し、亡命キューバ人を使ったカストロ転覆計画(ピッグス湾事件、1961年4月)。米軍の出動を懇願した亡命キューバ人と制服組の声をケネディは拒否。これがきっかけとなって、第三世界や共産主義圏への工作を続けるCIAやペンタゴンとの内なる闘いが生まれていく。そして、1962年キューバ危機。米ソの全面核戦争一歩手前までいく事態となった。結果的に危機を回避したケネディ。しかし、強硬策を取らなかったケネディは、フルシチョフ・ソ連首相と同じで、国内の強硬派、ミリタリー、インテリジェンスのコミュニティーから強い怒りを買うことになったとストーン監督は指摘する。それでも全面戦争の深淵を見た米ソ首脳は、部分的核実験禁止条約をまとめ、米上院で批准をみる。そして、1963年6月のアメリカン大学(AU)の卒業式。ストーン監督が「20世紀の歴史的な演説」と呼んだケネディ演説が行われた。ペンタゴン、国務省、CIAからの見解を受けず、20世紀を生きるアメリカの採るべき姿勢を、青年たちに訴えた。その後に暗殺されるケネディ。冷戦の路線修正を狙った試みは潰えていく。 原題:The Untold History of the United States Episode6 JFK: To the Brink 制作:Showtime (アメリカ 2012年) |
by Kennedy-Society
| 2013-06-03 01:40
| テレビ・映画・舞台
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