『アメリカはなぜ変われるのか』(杉田弘毅著) |
昨年の6月4日、当ブログに 「オバマ氏にたいまつ渡す 王朝終わり、変革新世代に」 を書いていただいた共同通信ワシントン支局長の杉田弘毅さんが、 『アメリカはなぜ変われるのか』(副題「日本はなぜ変われないのか?」) (ちくま新書、263頁、2009年3月10日、780円+税) を刊行されました。 Amazon 『アメリカはなぜ変われるのか』(杉田弘毅著) 早速、読んでみましたが、格差拡大、金融危機、戦争の常態化、移民の急増、そしてミレニアム世代の台頭というリアルな米国と、草の根の力に支えられたオバマ選挙戦とを、大統領選挙戦がスタートした2007年の年明けから本番の2008年、そして2009年1月20日の就任式までの約2年間、丹念に取材して、オバマ現象の背後にある変化を引き起こすアメリカの持つ底力を見事に描きだした力作です。 杉田さんからいただきましたメールにありますように、 「オバマ本は日本でも随分出ているのですが、日本人が実際に全米を駆けずり回って選挙戦を取材し、政策の行方を政権関係者から聞いて書いた本はほかにない、と自負しています。 初の黒人大統領オバマの生い立ちや修業時代、オバマ革命の担い手である若者(ミレニアム世代)による草の根運動、ユーチューブ選挙と名演説の秘訣なども描きました。 そろそろ日本でも総選挙が近そうです。今度は、日本が変われるのか、世界中がウオッチしている折りでもあり、日本の一人でも多い方々に読んで頂きたいと思っているところです。」 「オバマ革命は、若者の政治参加など1960年のケネディの選挙戦、さらにケネディ政権の政策を意識して作り上げられているので、(ケネディの会)会員の皆さまにも、ご参考になるかとと存じています。」 ということで、ぜひ皆さんにも読んでいただきたく、ご紹介する次第です。 杉田弘毅共同通信ワシントン支局長 1957年愛知県生まれ、80年一橋大学卒業後、共同通信入社。大阪社会部などを経て89年外信部。旧ソ連・中東移動特派員としてソ連崩壊、湾岸戦争などを取材。テヘラン支局長、国連特派員(ニューヨーク)、ワシントン特派員、外信部副部長などを経て、2005年7月から現職。全米記者協会国際委員。専門は米政治・外交・社会、中東、日米関係、グローバル問題、核問題など。主な著書に「検証 非核の選択」(岩波書店 2005年)、 「さまよえる日本―未来へのシナリオ」(生産性出版 2008年)。 E-mail: メールアドレス 追記:本書の感想文を私の読書ブログにアップしました。 「ゴン太の猛読日記」 |
by kennedy-society
| 2009-05-25 23:49
| 杉田弘毅
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