サイマル出版会創業者田村勝夫さん、逝去 |
サイマル出版会を興した田村勝夫さんが、一昨日(28日)亡くなられました。 享年78歳。 1967年にサイマル出版会を設立された田村さんには、 ケネディの会会報「KENNEDY」に 「歴史となった『ケネディの道』」(第6号1994年12月6日) 「歴史記録『ケネディの道』」(第15号2003年11月22日) を書いていただきました。 また、サイマル出版会からはケネディ関連本も数多く出版されています。 初めて田村さんにお目にかかったのは大前正臣先生の喜寿を祝う会でした。 2000年10月28日(土)、内幸町の日本プレスセンタービル内のレストランで開催されたその会は、東京新聞関係者を中心にマスコミ人が多く集まった会でした。 大前先生から、田村さんに「こちらがケネディの会の松村さんです」と紹介されて、ベストセラーの『ケネディの道』やソレンセンについてなどいろいろな話をしましたが、最後に「いい仕事ですね。頑張ってください」とケネディの会会報の発行のことを励ましていただいたのが、心に残っています。 その後も、会報を発行するたび、必ず電話や手紙で感想を知らせてくれていたのですが、去年発行した第24号ケネディ生誕90年記念号と第25号をお送りしたときは、まったく音沙汰がなく、お体が不調なのはその前から存じていましたので、心配していました。また、いつも一言添え書きしていただいていた年賀状も今年は届きませんでした。 そうしましたら、1月30日、河上民雄先生(元衆議院議員)からの電話で、1月28日に亡くなったことを知り、呆然としました。 田村さんには、会報の編集についてもいろいろ教えていただきました。 それまで題字の下には 「ケネディの会」 とだけしか記入していなかったのを、 「「編集・発行人 松村 要」を入れたほうがいいよ」 とアドバイスしていただいて、第21号以降は現在のような 「編集・発行人 松村 要 発行 ケネディの会」 というスタイルになりました。それで、会報1ページのその部分を見るといつも田村さんの顔が浮かんできます。 田村さんに、巻頭文の原稿をお寄せいただいたお礼に私の故郷土佐で果物屋をやっている親戚から「土佐文旦」をお送りしたら、とても気に入ってくれて、ご自分で高知にまで電話して追加分を直接注文されたと聞いて、驚いたことを覚えています。それはその後ずっとそうだったみたいで「松村さんに送ってもらった土佐文旦の箱は年賀状入れになっています」という葉書をもらったこともありました。 その「土佐文旦」を土佐の親戚の果物屋に注文するのは毎年2月第一週。 あと数日というところで、田村さんは旅立ってしまいました。 さようなら、田村勝夫さん。 *(1)画像は、シオドア・C・ソレンセン著 大前正臣訳『ケネディの道』 (弘文堂、昭和41年5月20日) 。この本が出来上がるまでのいきさつについては「歴史となった『ケネディの道』」(会報「KENNEDY」第6号1994年12月6日)で、田村さんが詳しく述べられています。 *(2)田村さんは、30年間に刊行されたすべてのサイマル出版会の本(1126点)を出身地の弘前市立図書館に寄贈。1冊は地下の倉庫で永久保存,1冊はサイマル出版会特設コーナーを設けて市民に貸し出されているとのことです。 |
by kennedy-society
| 2008-01-30 17:57
| ケネディゆかりの人々
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